銀杏葉エキスの臨床データ(欧州)

 ドイツやフランスなどヨーロッパでは、40年以上前から、銀杏葉エキスは医薬品として循環器系疾患の治療薬として医療現場で広範に使われてきています。(米国や日本では、医薬品認可基準の違いから、健康補助食品の扱いとなっていますが、近年、米国では一部の疾患について医薬品の認可が下りたようです。)
 これは、戦後の高度成長以降、ヨーロッパでは肉の多食が大きく進み、血管や血液循環の障害からくる脳卒中、脳梗塞、心臓疾患などが国民病となってきたことが大きな背景となっています。
 そして、医薬先進国のドイツにおいて新薬を開発する中で、銀杏葉エキスに「動脈の血液循環を促進し、毛細血管の血流をスムーズにする働きが強力である」ことが明らかになり、一躍注目を浴びたのです。
 医薬品として発売されて以来、ドイツやフランスでは、年間医薬品売上のトップを記録したり、また、脳循環改善薬の全世界医薬品売上で2位となるなど、ベストセラー医薬品となっています。
 銀杏葉エキスにどの程度の改善効果があるかについて、当然に臨床データが豊富にありますし、発売後においても十分な追跡調査が行なわれています。
 データが古くて恐縮ですが、1970年代の調査例を2例紹介しましょう。

①フランスの学会報告
              著効   有効 (著効・有効計)  無効 
 動脈の病気(303名)   61%  25%  (86)%   14%
 脳循環不全(761名)   55   28   (83)    17
 耳鼻咽喉疾患(706名)  56   22   (78)    22
 眼科の疾患(1095名)   57   23   (80)    20 

②ドイツの臨床実験
 銀杏葉エキス120mg(全薬工業「銀杏葉α(アルファ)」1日推奨量3粒相当)から360mgの経口投与を1年間継続後の改善状況
 脳血管障害・痴呆症患者(2835名) 有効60~76%

 このデータをどう解釈するかですが、顕著な効果が認められる場合が半数もあるというのですから、これは驚きの数値と言えましょう。化学合成された医薬品の場合は疾患の状態に応じて使い分けが求められ、単品でこれほどまでにオールラウンドに効くものはありません。
 また、有効(著効を含む)が80%前後と高いのも驚きです。なお、ドイツの臨床実験で、有効が60%にしかならない症例は、詳細不明ですが、痴呆の場合は進行していると治りが悪いことが分かっていますし、120mg投与ではなかなか効果が上がらないようですので、こうしたことが影響していると思われます。(ヨーロッパでは、通常、240mgから360mgが投与されます。)
 なお、最近の研究(臨床数200以上)では、記憶力の減退を訴える者の71%に改善が認められたとの報告(ドイツ)があるものの、痴呆症(軽度から中程度)の場合は30%程度の者しか改善しないという報告(米国)もあります。

 次に、副作用の臨床データを紹介しましょう。
 まず、急性毒性ですが、動物実験で1000倍量の銀杏葉エキスを飲ませた群と生理食塩水を飲ませた対照群とでは、生理食塩水の群の方がかえって障害が大きいという結果が出て、一切の問題がないことが確認されました。
 もう一つは、長期連用による副作用ですが、1日360mgの経口投与を1年以上続けても、一切の問題が生じていません。
 そうしたことから、これほど副作用のない医薬品は、ヨーロッパでは、かつて見られないものと言われます。
 ただし、銀杏の葉にはカブレ成分(ギンコール酸)が含まれており、医薬品はこれをほぼ完全に除去したもの(ドイツでは5ppm以下)であることは言うまでもありません。しかし、カブレ成分が完全には除去できていませんので、まれにカブレや胃腸障害が起きることが報告されています。
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岐阜県羽島郡岐南町三宅5丁目39で、薬屋:三宅薬品をやっています。全薬工業の養生食品、養生漢方などを取り扱っています。生涯現役をモットーに、お客様皆様が百歳すぎまで健康でお暮らしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。無料健康相談を承っております。電話058-246-7970(電話は火曜~土曜日、9時半~18時にお願いできると有り難いです。)

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