銀杏葉の中国事情

 日本全国各地でよく見る銀杏の木ですが、平安時代に中国の高僧によって持ち込まれたのが最初で、これがもとで寺院に積極的に植えられ、広まっていきました。
 それまでは、中国にしか成育していなかった植物です。その中国では、何千年も前から、あらゆる動植物の薬効を調べ、有用なものを生薬として利用してきたのですが、こと銀杏葉(いちょうよう)に関しては、長らく利用して来なかったようです。
 一説には、3千年も前から利用していたと言われますが、それは実の方のギンナンと取り違えてのことのようです。
 葉の利用は、清朝以降のようでして、それも中医学の本流ではなく、民間療法として登場を見ただけのようです。これは、銀杏の葉には、カブレ成分が多く含まれており、痙攣(けいれん)やカブレを引き起こすことがあるからでしょうね。
 銀杏葉を明確に利用した例としては、第2次大戦後に、冠状動脈硬化と心臓病の治療に用いた実績があります。ただし、カブレ成分を除去したかどうかは不明です。
 その後、冠状動脈硬化と心臓病の治療は、冠元顆粒などの丹参製剤に顕著な効果が認められるようになりましたから、銀杏葉の利用は下火になったと思われます。
 さて、中国の今日情勢ですが、どうやら銀杏葉エキスの利用は随分と増えているようです。これは世界的な傾向で、カブレ成分を抜く技術も確立されていますので、銀杏の本場、中国でも利用されるようになったと考えられます。
 銀杏葉エキス単味での使用のほか、中医学が得意とする複合処方、例えば「川きゅう」や「紅花」といった生薬を配合したものが出回っています。(全薬工業の「養生食品:銀杏葉α(アルファ)」も生薬の複合処方で、相乗効果を出しています。)
 中国における銀杏葉エキスの効能は、従前の冠状動脈硬化と心臓病の治療効果もあれば、脳梗塞、脳血栓による半身不随や言語障害の改善、高血圧の改善などです。また、糖尿病、夜尿症、多夢に効果ありとするものもあります。そして、我々がよく耳にする、痴呆症、頭痛、耳鳴り、めまい、手足の冷えに効き、記憶力の増強に良いとされています。
 なお、中国でも粗悪品が出回ることが多いようで、カブレ成分を抜くよう喚起されていますし、お茶としての利用は副作用が強いから止めるよう広報されています。
 以上、正確なことは分かりませんが、おおむね以上のような状況になっているようです。
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