享年98で逝ってしまったおふくろ

 大正7年生まれのおふくろ、今年5月に97歳となった。一人住まいである。もっとも週に2回、息子の小生が泊まりに行くし、毎日小生も女房も顔を見に行き、食事も運ぶ。
 昨年の5月に記事にしたときには、まだまだ元気で、庭の草引きもし、時折まだらボケが出るだけであった。でも、今年3月から小便のおもらしをするようになり、急激に体の弱りと覇気の喪失が見受けられるようになった。そして、一日何もせず、横になっていることが多くなり、庭に出ることさえしなくなって、家の中にこもりっきりだった。
 耳が遠いから、女房がゆっくり耳元で話しかけるのは何とか聞えるのだが、小生は筆談しないと伝わらない。7歳下のお隣の従兄弟と懇意にしていただいていたのだが、耳が遠いから会話が成立せず、脳トレにならないし、去年は毎日のように顔を合わせていたが、今年は週に1回程度短時間で終ってしまう。
 こうして、外部刺激がどんどん減り、新聞に目を通すこともしなくなった。一方、内臓に悪い所は一切なさそうで、食欲も旺盛であった。肉も食べる、というより好物であり、日曜日は小生と女房と3人で夕食を取るのだが、焼肉料理をぱくつくし、アルコールも少々口にする。
 20年ほど前から持病のめまいの予防のため、銀杏葉エキス製剤を飲んでいたが、4年前からは体力アップ、脳力アップのため滋養強壮の漢方薬5種類(カプセルは外して粉を取り出し)をお湯に溶いて、それで銀杏葉α3粒を1日1回飲ませていた。
 一人住まいだから、お昼に女房が行って食事前に飲ませるのだが、女房の都合が付かない場合、自分では飲もうとしない。また、晩に飲むように、漢方薬2種類(救心製薬の「能活精」と「霊黄参」)のカプセルと銀杏葉α3粒をぐい呑みに入れておくのだが、たいていは飲まないが、まれに飲んでいた。
 しかし、時折、このぐい呑みを電子レンジでチーンして、ぐい呑みに銀杏葉αがこべり付いたまま放置。まだらボケがこうしたところでも出る。
 何とかして、これ以上ボケが進まないよう、いろいろ画策し、例えば、天気がいい日は小生が外に引っ張り出そうとするもなかなか言うことを聞かない。
 6月からは、おもらしがひどくなり、介護用パンツをはかせるようにしたのだが、これを替えなかったり、2重にはいたりするし、暑くなるとノーパンだ。ボケでそうするのか、横着からか。
 そんな頃には布団から出て起き上がるのに随分と苦労するようになり、2階にあったベッドを1階の寝室に入れ込んで立ち上がりやすいようにしてやった。これでスムーズに立てるようになったようである。
 あれこれ手を尽くしているものの、当の本人に覇気がなくなったからして、もうこれはボケ街道まっしぐらと覚悟せねばならないと思っていたところ、7月30日には立って歩くことができなくなり、食欲も失せた。そこで、やむなくベッドでジュースを飲ませるしかなくかった。言葉を発したのも、この日が最後であった。女房が与えたジュースを飲み干して「おいしーい!」が最後の言葉である。
 翌日からは、日に3、4回、ベッドでジュースや水でを飲ませて水分補給。
 なお、7月30日と8月2日に大量に排便し、7月30日は店があったから女房から小生にバトンタッチし、8月2日は店が定休日で2人掛りであったが、ともに悪戦苦闘させられた。
 8月3日(月)には、4年前まで掛かっていたお医者さんに往診に来てもらった。診断は、あと3日の命。おふくろの希望もあり、自宅で看取ることとした。その後、一旦持ち直し、お医者さんから、お盆まで持つかもと言われたものの、寝込んでから10日目の8月8日の朝、水を50mlほど飲ませ終わった2、3日分後に心停止。
 おふくろは、寝込んでから、ずっと気持ち良さそうに寝息を立てており、最後の2日間は爆睡状態であったが、いずれにしても苦しそうな様子はなく、大往生であった。
 寝込んだ最初は、これから何か月も、いやひょっとすると何年も介護させられることになりそうに思われたが、介護はたったの10日間とあまりにあっけなかった。
 少々物足りない感がしてならないが、最小限の介護で逝ったおふくろに感謝せねばいかんだろう。

 ところで、銀杏葉αの効果はどうであったのだろうか。
 20年近く毎日飲んでいたのだが、確かに血流アップの効果はあったと考えている。おふくろの持病のめまいが消えたのであり、ここまで長寿で生きてこられたのでもあるから。もっとも、90歳を過ぎてからは、チョコチョコまだらボケが出だし、順々それがひどくなっては来たが、認知症で何ともならないという状態にはならなかった。これも銀杏葉αのお陰だと思っている。
 なお、4年前から飲ませている滋養漢方も体力・気力維持にどれだけかの効果はあったと思っている。最後の10日間は飲ませなかったが、寝込んでたったの10日で逝くということは、滋養漢方もそれなりに効果があったのではなかろうか。

 残念だったのは、あと2年9か月元気に生きてくれて、一族郎党で100歳のお祝いをしたかったのだが、それは欲というものであろう。
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岐阜県羽島郡岐南町三宅5丁目39で、薬屋:三宅薬品をやっています。全薬工業の養生食品、養生漢方などを取り扱っています。生涯現役をモットーに、お客様皆様が百歳すぎまで健康でお暮らしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。無料健康相談を承っております。電話058-246-7970(電話は火曜~土曜日、9時半~18時にお願いできると有り難いです。)

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