アミノ酸誘導体「カルニチン」に意外な効能あり、それは「脳力」アップ

 カルニチンの分子式は C7H15NO3で比較的単純な構造になっています。アミノ酸から生合成される誘導体で、その働きはビタミン様物質です。立体異性体が幾種類かあり、胃薬として使用されるDL-カルニチン、特殊医薬品レボカルニチン以外に有用なものはL-カルニチンだけです。(以下、L-カルニチンを単にカルニチンと言うことにします。)
 脂肪酸を燃焼してエネルギーを産生するに当り、カルニチンは脂肪酸を燃焼の場であるミトコンドリア内部に運搬する必須の役割を担っていますから、カルニチンが充足していれば脂肪の燃焼をサポートしダイエット効果が期待できるというものです。
 体内に約20グラム存在し、そのほとんどが筋肉にあって、生合成量は1日に10~20mgとされています。1日に必要なカルニチンは肝臓及び腎臓でアミノ酸のリジンとメチオニンにより合成できるので、食物やサプリメントから摂取する必要はないとも言われています。なお、安定したカルニチンの血中濃度を維持するために、必要に応じて過剰なカルニチンは腎臓から尿中に排出されるようです。
 参考までに、食べ物では赤身肉(特に羊)に多く含有し、小腸において吸収されますが、吸収率は5割前後のようです。
 ちなみに、100グラム当たりのカルニチン含有量は、羊肉80~200mg、牛肉60~120mg、豚肉20~35mg程度のようで、平均的な日本人の1日の摂取量は75mg程度といわれています。

 さて、脂肪燃焼を謳い文句にしてダイエットで有名になっているカルニチンですが、最近、意外な働きがあることが分かってきました。
 それは「脳力」アップです。
 一般的には高齢者は体内のカルニチン保有量が少なくなっていくのに対し、100歳超の元気な超高齢者においては血中のカルニチン濃度が高い例(肉を好んで食べる人)が知られていて、カルニチンが高齢者の脂質エネルギー代謝のみならず、脳における神経伝達物質の機能改善に寄与しているのではないかと考えられています。
 ここから先は、実践女子大学 生活科学部教授 田島眞 先生の2010年3月のお話を中心に、それ以外の研究報告を含めて要約して紹介しましょう。

 もともと痴呆症にいい成分として注目されていたのですが、近年、カルニチンが脳の働きに重要な成分であることがわかり、盛んに研究されるようになりました。
 カルニチンは、もともと体の中で合成されるものなので、基本的にはそんなに不足するものではないのです。ただし、この合成する力は加齢とともに落ちていきます。ですから、50歳を過ぎたら、食事や栄養補助食品で積極的に摂ったほうが良いということになります。
 カルニチンは、体の中でアセチルカルニチンに変わります。このアセチルカルニチンは脳に多く含まれています。脳のアセチルカルニチンが不足すると、脳の細胞は壊れやすくなります。人間の脳細胞は、生まれてから日々減っていく一方で、お年寄りの脳細胞は、生まれたときの半分ともいわれています。アセチルカルニチンが不足すると、このスピードが早まり、それで、痴呆症になりやすくなるのです。
 迷路学習テストを使用して記憶力・学習能力を判定する方法があります。この結果、カルニチンンを投与したラットは明らかに記憶・学習能力が向上していたのです。
 米国ではカルニチンのアルツハイマー病に対する研究が数十年前から行われています。結果としては、アセチルカルニチンがアルツハイマー病の進行を遅らせることが、二重盲検プラセボ対照試験で判明しています。
 なお、二重盲検プラセボ対照試験のメタアナリシス(独立して行われた複数の臨床研究のデータを収集・ 統合し、統計的方法を用いて解析した系統的総説)によると、アセチルカルチニンの大量補給(1日当たり1500~3000mgのアセチルカルチニンを3~12か月間にわたって摂取)により、軽度認知機能障害とアルツハイマー病を有する高齢者の症状の悪化を抑え、精神機能を改善する可能性があることが示唆されました。
 カルニチンは、高齢者の気分変調や抑うつ症状を軽減する効果や、認知能や記憶を改善する効果も報告されています。
 アセチルカルニチンは、ダメージを受けた神経細胞の修復・再生を促進する効果が報告されています。
 カルニチンは、アルツハイマー病及び認知症の原因物質とされるアミロイドβを破壊したり、 神経伝達物質のアセチルコリンの低下を防止し、増やす働きもあります。
 カルニチンの十分な摂取により、次の効果が期待されます。
 ・軽度の認知機能障害を抑える
 ・不安状態を抑えてリラックスさせる

 以上、ざっとですが、こうしたことが言われています。
 別途紹介しましたウコンの主成分であるクルクミン、そして今回紹介しましたカルニチン、ともに中高年の「脳力」アップに頼もしい助っ人になりそうです。
 ところで、忘れてならないのが「脳力」アップで一番手に上げられるのは「銀杏葉エキス」です。そこで、「銀杏葉α(アルファ)」+「高吸収クルクミン」+「カルニチン」となれば、効果のほどは計り知れないものがあるのではないでしょうか。
 そうしたことから、小生は7月初めから、この3点セットを飲み始めたところです。して、その結果はというと………。
(9月28日追記)
 「2日前の日記」として、毎日、2日前の夕食の献立を思い起こしています。これを1年以上続けているのですが、脳の記憶回路が錆び付いているのか、思い起こそうとしても何かでブロックされているような感じがして、記憶の呼び出しがとんとできませんでした。ちなみに小生おん年68歳で、銀杏葉α(アルファ)は何年も飲み続けています。
 それが、銀杏葉α(アルファ)+セラクルミン+カルニチンを朝晩飲むようになったら、2か月経った頃には、何かで脳がブロックされているような感じが緩み、記憶回路がどれだけか回り始めた感がしてきました。
 その後、1か月になりますが、「爽心明(そうしんめい)」に切り替え、朝晩飲むようにしています。記憶回路の回り方は、残念ながら今までどおりで、加速はされませんが、何かで脳がブロックされているような感じは抜け、「脳力」アップを実感しています。
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薬屋のおやじ

Author:薬屋のおやじ
岐阜県羽島郡岐南町三宅5丁目39で、薬屋:三宅薬品をやっています。全薬工業の養生食品、養生漢方などを取り扱っています。生涯現役をモットーに、お客様皆様が百歳すぎまで健康でお暮らしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。無料健康相談を承っております。電話058-246-7970(電話は火曜~土曜日、9時半~18時にお願いできると有り難いです。)

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