チンパンジーの倍の寿命のヒト、その理由は活性酸素濃度?

 チンパンジーはヒトに最も近い種ですが、その最大寿命は50年程度です。大型類人猿のゴリラやオランウータンも同様です。それに比べ、ヒトは倍の100年程度は生きられます。なぜに「ヒトはチンパンジーの倍も長生きできるのか」については、いまだ謎になっていますが、それをうまく説明できる仮説を発見しました。
 一言で言えば「寿命は体内で発生する活性酸素濃度に左右される」ということ。

 活性酸素が過剰に発生すると、細胞は傷付き、これの繰り返しによって、いくら細胞が新陳代謝しても、だんだん細胞は老化していき、やがて体中の細胞が順次細胞死していき、生命活動が維持できなくなって寿命を向かえる、ということは一般論として言えるでしょう。
 過剰な活性酸素を消去する主力は、体内で合成される抗酸化酵素であって、その中でもスーパー・オキシド(O2-)に対向するSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)が最強です。
 そのSODの体内濃度と寿命の関係に興味深い相関があるのです。
 小生がこれを知ったのは、武田薬報2012年466号ですが、吉川敏一氏が、1997年に「フリーラジカル医学」の中で「…霊長類肝組織中のSOD活性と最大潜在寿命」をグラフ化され、これが綺麗な相関関係にあることを報告されています。
 ここでは、SODの「活性」を指標にされていますが、「濃度」と捉えても良いでしょう。

 次に、SODは活性酸素を消去することによって消耗します。活性酸素が多く発生すればするほどその消耗度合いは激しくなります。
 さて、恒常的に活性酸素を発生させ続ける原因は、細胞内小器官ミトコンドリアによるエネルギー産生です。このエネルギー産生が高まれば、体温も高くなります。
 よって、体温が高い動物ほど、ミトコンドリアのエネルギー産生が高く、活性酸素も多く発生することになるのです。それに十分対応できるSODが体内で作られれば良いでしょうが、どうやら不十分なようであることを吉川氏の論文は示しています。
 ちなみに、ヒトの体温は36.5度であるのに対して、チンパンジーの体温は37.5度と1度の違いがあります。この1度の違いで、寿命が倍半分になると考えて良いのではないでしょうか。類人猿以外のサルとなると、体温は38度とか38.5度となり、より寿命は短いです。
 
 こうした2点から「体温が高くなることによって、活性酸素量が増え、それを消去するSODなどの抗酸化酵素が十分にはおっ付かなくなることにより、細胞の老化が進み、寿命を短くする」と、言えるのではないでしょうか。ちなみに、ゾウやクジラは体温がヒトと同じ程度であり、ヒト並みに長生きできます。

 ところで、ヒトはチンパンジーの倍も長生きできて嬉しいと喜んでばかりいられません。50歳にしてピンピンコロリと逝けるチンパンジーに対して、ヒトは長命であるがゆえに、じわじわと生活習慣病に冒され、寝たきりになり、おまけにやがてボケになり、実に厄介な存在になってしまうのですからね。
 ここは、抗酸化酵素をより体内生産できるように各種ミネラル剤を補給するとともに、体外から抗酸化物質(その横綱は銀杏葉エキス、そしてアスタキサンチンなど)を毎日補給して、これでもって細胞の老化を食い止め、寿命の限度である概ね100歳まで自立した生活ができるようにせねばなりません。
 抗酸化対策については、銀杏葉αに含まれる活性酸素を消去する成分で詳述していますから、そちらもご覧になってください。
 なお、体温が低いと免疫力も落ちることが分かっていて、そのあたりのことは、小生の別立てブログの中の人が病気しやすいのは、そもそも低体温だからで解説していますので、よろしかったら併せてそちらもご覧ください。
 もう一つ付け加えるならば、なぜにヒトの体温はこうも低いのかという疑問がでてきますが、それはゾウやクジラと同様にヒトは水生環境で進化した動物であるとする人類水生進化説(小生のもう一つの別立てブログ)で、説明できると思っています。
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薬屋のおやじ

Author:薬屋のおやじ
岐阜県羽島郡岐南町三宅5丁目39で、薬屋:三宅薬品をやっています。全薬工業の養生食品、養生漢方などを取り扱っています。生涯現役をモットーに、お客様皆様が百歳すぎまで健康でお暮らしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。無料健康相談を承っております。電話058-246-7970(電話は火曜~土曜日、9時半~18時にお願いできると有り難いです。)

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