血流改善:野口英世の言葉「酸素だ!」

 野口英世については、あまりに有名ですから、ここであえて解説はいたしません。
 その野口英世が、医学者として素晴らしい言葉を残しています。

 人間の病気や体内の痛みは、細胞が酸素欠乏で死んでしまうから起こるものだ!

 ところで、現代の医学は、こうした観点で患者さんを診ているでしょうか。
 患者が訴える症状を短絡的に対症療法でもって、さも治ったように覆い隠すような治療法を取っているだけのように思われてなりません。特に、生活習慣病の治療においては、これが顕著なものとなっています。
 血流を改善することが必要と主張されるときも、その理由は「各種栄養素を全身に供給するため」と言われる程度です。
 「酸素をくまなく全身に供給せねばならない」という、生命活動に最も肝腎な事柄を欠落させてしまっている、と言って良いでしょう。
 
 ここで、生命とは何かという、根本的な事柄について考えてみましょう。
 西原克成氏は、次のように述べておられています。
 人間の体は、リモルディング(新陳代謝=作り替え)によって、絶えず変化しています。つまり、生命体というものは、実は確固たる物質に基づいて存在しているのですが、生命現象は物質が流れ込んで去っていくときに発生する「エネルギーの渦」のようなものとして存在しているのです。物質はエネルギーが働く過程に関与しているだけで、それも次々と入れ替わっていきます。エネルギーそのものは生命体ではありません。エネルギーも絶えず流れ去っているからです。結局のところ、生命とは、「流れの中に存在するエネルギーの渦」でしかないのです。
    (西原克成著「究極の免疫力」(講談社インターナショナル)P.253抜粋)

 さて、このエネルギーの渦の作りだす元になるものは、何でしょうか。
 それは、広い意味での各種栄養物質でしょう。
 先ずは「五大栄養素」です。
  炭水化物  エネルギー代謝の燃料
  脂  肪  エネルギー代謝のための備蓄燃料
  蛋白質   生命体を構築する物質で、新陳代謝時に大半が再利用
        肉食すると、エネルギー代謝の代替燃料となる
  ビタミン  主としてエネルギー代謝を促進する(特にビタミンB群)
  ミネラル  主として新陳代謝を促進する(特に亜鉛)
 これら「五大栄養素」は、体内備蓄がかなりの量あって、1ヶ月やそこら補給しなくても生命を維持できるものです。
 次に必要な物質が「水」です。
 水は、エネルギー代謝、新陳代謝を行う上で、媒体となる必須物質です。水分補給しないと、1週間程度で死に至ります。
 3つ目が「酸素」です。
 エネルギー代謝、新陳代謝に欠かせないもので、特にエネルギー代謝に1秒たりとも欠かせない最重要物質です。酸素が断たれれば、数分で死に至ります。

 このように、生命活動の在り様をみてみますと、いかに酸素が重要であるか、それも体の全細胞がいかに酸素を欲しがっているかがお分かりでしょう。
 よって、体の一部に酸素が補給されなくなると大変なことになるのです。野口英世の言葉は、それを明確に言い当てているのです。
 この酸素を全身くまなく供給するのが、血流の最大の仕事です。
 肺において取り入れられた酸素が赤血球に抱え込まれ、これが動脈から毛細血管に入り、全身の各細胞に酸素が絶えず供給されて、はじめて円滑な生命活動が維持できようというものです。
 従って、全身くまなく血液循環がスムーズに行われなければならないのです。
 血流が命!なのです。
 その血流がどうやって作り出されるかについては、次ページの「心臓は血流を作り出すポンプ?」をご覧ください。
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心臓は血流を作り出すポンプ?

 血流が命!と前項で述べました。
 ところで、この血流を生み出す仕組みはどのようになっているのでしょうか。
 心臓がポンプになって血流を生み出している、と一般に言われていますが、これは大きな間違いです。では、何が血流を生み出しているのでしょうか。
 この辺りのことについては、小山内博著「生活習慣病に克つ新常識」(新潮社)P148~の要約などから説明しましょう。
 まず、血流に関係する“ポンプ”を図解します。
血流ポンプ
 血流を作り出すメインポンプは肺呼吸
 息を吸ったときに、肺組織の圧力が高まって、血液が心臓に向かって押し出されます。息を吐いたときには、その逆となり、肺組織の圧力が低まって血液が心臓から肺に向かって流れ込みます。
 この呼吸を腹式呼吸で行うと、息を吸ったときに横隔膜が押し下げられ、内臓の圧力が高まって、内臓に溜まっている血液が静脈を通して心臓に向かって押し出されます。息を吐いたときは、その逆で、動脈を通して内臓へ血液が流れ込みます。
 こうして、腹式呼吸によって内臓の血流が作り出されるのです。
 胸式呼吸ですと、内臓の圧力変化が小さく、内臓の血流が滞り、内臓への酸素供給が不十分となってしまいます。意識して腹式呼吸をなさってください。
 自分が胸式呼吸だと思われる方は、1日に何回か腹式で深呼吸なさってください。
 ところで、なんでもないのにしょっちゅう咳をする方がみえます。
 これは、咳という急激な呼吸をすることによって、肺におけるガス交換を急進させて酸素を取り込むと同時に、内臓を急激に加圧・減圧して内臓血流を作り出そうとするもので、体が恒常的な酸素供給不足になっているからと考えられます。

 筋肉運動は血流を作り出すサブポンプ
 筋肉運動は、筋肉の収縮と弛緩がセットになっています。
 一方の筋肉が収縮すると、その筋肉内の血液が静脈へ押し出され、別の筋肉が弛緩して、その筋肉内に動脈から血液が入り込みます。筋肉自体の動きによって血液循環が生み出され、酸素供給を確保しているのです。
 筋肉を動かさなければならないときに必要となる血液循環は、このサブポンプによって基本的には作り出されるのでして、心臓への負担は生じません。
 マラソン選手のように、筋肉が十分に発達していると、軽いジョギングであれば、血圧も脈拍も安静時と変わりありません。
 ところが、運動を全くせず、筋肉が痩せ衰えていると、軽い運動でも筋肉による血液循環だけでは十分な血流が生み出されず、酸素供給不足となって、血圧も脈拍も高くし、かつ、呼吸を荒くして血液循環を作り出すしかなくなります。
 なお、肥満体の方は、分厚い体内脂肪を一緒に揺り動かすことになりますが、ここには血管がほとんどないですから、体内脂肪に圧がかかったり弱まったりしても血液循環は生じません。よって、運動した場合、筋肉が痩せ衰えている方と同じことになります。
 いずれの場合も、心臓に負担をかけずに十分な血液循環を生み出すには、適度な運動によって、全身の筋肉量を増やし、体内脂肪を減らして、マラソン選手にどれだけでも近い体型に持って行く必要があります。

 心臓はミニポンプの役割を強いられている
 血液の循環が何らかの原因によって部分的に悪くなり、その部分が恒常的な酸素不足になると、やむなく心臓が頑張って心筋を強く収縮させ、あるいは脈拍数を多くして、より多くの血液を循環させようと努力するようになります。その結果が高血圧であったり、安静時脈拍数の増大です。
 このように、心臓がミニポンプの役割を強いられている方が多いのですが、心臓本来の働きは、別のところにあります。
 心臓は脈動しているのですが、これは血液を循環させるためではなく、全身の細胞を揺り動かし、「俺たちは生きているんだぞ。全身の細胞たちよ、眠るな、働け。」という信号を送るのが最大の役割でしょうからね。もっとも、当の細胞たちにとっては、心臓の脈動は心地好い刺激に感じられ、これでもって、24時間一秒も休むことなく、生命というエネルギーの渦を円滑に作り出してくれているのです。

血液サラサラ:赤血球はイクラ(鮭の卵)と同じ

 新鮮な鮭の卵イクラは、サラサラしていてイクラ同士がくっつくことはないです。
 それが、スーパーで買ってきたイクラは、見事にしっかりと固まりになって、くっつき合っています。これは、空気に触れ、イクラの表面が少しだけ乾いたり、酸化したりして、サラサラ状態を維持できなくなったからでしょう。そこで、だし汁を加えてかき混ぜ、サラサラ状態を作り出した後、ご飯に乗せていただくことになります。この状態では、イクラを箸でつまもうとしても滑ってしまい、ままなりません。
 赤血球もイクラと良く似ています。
 正常な血液ならば、赤血球は、だし汁を加えたイクラと同様に、くっつき合うことはなく、サラサラしています。
 これが、血液中に、糖、コレステロール、中性脂肪などが多過ぎたり、ストレスで活性酸素が過剰に発生すると、赤血球がくっつき始めます。特に、糖が大敵で、過血糖の状態にあれば、赤血球がくっつき合って固まりになっていると考えてください。
 赤血球は、ほんのちょっとしたことで固まり合うのですが、これは止むを得ないことです。ヒトも動物で、動物は一般的に怪我が絶えません。怪我すれば血管が切れて出血しますから、これを速やかに止血せねばなりません。止血するには、血小板が働いて血液中の赤血球を固め、これでもって傷口を塞ぐしか方法がないですからね。
 そして、出血するに至らなくても、過血糖や活性酸素などの刺激によって血管内壁に小さな傷が出来ますと、血小板は、早速に凝集し、過剰なコレステロールや赤血球を凝固させようとするです。

 さて、赤血球が少しでも固まると、それだけ血流が悪くなると言われるのですが、これはなぜでしょうか。
 太い動脈を赤血球が流れている間は、固まっていようがいまいが関係なく、スムーズに流れましょうが、動脈が段々枝分かれし、細動脈に入り始めると、赤血球が固まっている場合には、その塊が血管を塞ぐ形になり、一瞬血流が止まることでしょう。でも、血流の力で押されて、塊は幾つかに崩され、直ぐにスムーズに流れ始めることでしょうが、細動脈が枝分かれしてより細くなると、また、つかえてしまいます。これも同様にして血流の力で崩され、やがて赤血球は皆、バラバラになります。
 バラバラになった赤血球は、その後、その内径が赤血球より小さい毛細血管に入り込み、毛細血管の内壁を擦りながら通っていくことになります。
 ここで、先ず問題になるのは、細動脈における赤血球の固まりによるつかえです。当然、血流に対する抵抗となり、流れを遅くします。いわゆる「血液がドロドロ」だとか、漢方で言う「お血(けつ)」の状態です。(毛細血管を赤血球が通過するときも問題が生じますが、これについては毛細血管の項で取り上げることにします。)

 飢餓状態、例えば断食したとき、これは、小生も経験があるのですが、そのときに血流を測定すると、還暦過ぎの体であっても血流年齢は20歳代の血流になっています。これは、血液が貧栄養状態になっていて、糖、コレステロール、中性脂肪などが少なくなっていて、谷川の清流がごとしの血液になっているからと考えられます。
 よって、赤血球がくっつき合うことはなく、サラッサラの状態になっていて、細動脈でつかえることはなく、赤血球がスムーズに毛細血管に潜り込むことでしょう。
 参考までに、小生の通常の血流年齢は、40歳から45歳です。実年齢より2回り近く若いと言えども20代の若者に比べれば、2回りほど老けています。
 年齢とともに血流がどうしても悪くなる傾向にあるのですが、これは、加齢に伴って血管の弾力が失われること、そして、活性酸素が増えて赤血球がくっつきやすくなることの2つが原因していると考えられます。
 なお、小生以上に、実年齢より3回りも若い血流の方がおみえですが、そうした方は、日頃、体を十二分に動かしていて、血管の弾力がまだ十分残っており、血液の通り道を幅広くすることができていることと、血液が過栄養状態になっておらず、また過剰なストレスを抱えていないがために、赤血球の塊が少ないからでしょう。
 逆に、実年齢以上に血流が悪い方が随分と多いのですが、これは、血液の過栄養とストレス過多のいずれか、あるいはその両方が重なっている場合です。そして、全く運動しない方は、使わないものは退化するしかなく、血管の弾力が実年齢以上に落ち込んでしまっていますから、より血流が悪くなる傾向があります。
 なお、動脈硬化を起こしている場合は、その部分で血流が絞られますから、流れによどみが生じて流速が遅くなり、つまり、血流が悪くなるのですが、たいていの方は血圧を上げ、一部の方は脈拍を多くして、流速を確保しようとします。でも、十分な血流が作り出せているかどうか疑問ですし、また、これが出来なくて、極端に血流が悪くなっている方もおみえです。
 これらは、当店に置いています血流計での測定結果から推し量られるところです。
 このように、血流を悪くする原因は幾つかあるのですが、血流の良し悪しを決める最大の要因は、臨床例は小生1人の数回にわたる断食実験時の血流データしかないものの、血液中の栄養物質の濃度ではないかと考えています。
 中小企業の社長さん方は、数日間の断食をされ、その間に、素晴らしいアイデアが閃いたり、難問の解決策を見い出されたりすることがけっこうあるといいます。また、古代ギリシャの哲学者が、度々断食して、アイデアをひねり出したことは有名な話です。(小生の断食は1日断食ですから、残念ながら、そのような経験はなし。)
 これは、断食によって、血液中の栄養物質の濃度が低下して、血流が格段に良くなり、脳に十分な酸素供給がなされた賜物ではないかと思われるのです。
 こうしたことから、血液中の栄養量を減らせば、血流が格段に良くなって、全身に十分な酸素供給がなされ、頭が冴え渡るのみならず、全身の臓器、器官がイキイキしてくるのではないでしょうか。

 ところが、今日の飽食時代にあっては、1日3度のご馳走で、どうしても過栄養になってしまい、血流が大変悪くなっていると考えざるを得ません。そして、これにより、赤血球が固まりがちになり、「血液がドロドロ」して「お血」の状態にあると。
 これを解消するには、極論すれば「断食」ですが、これは自分勝手にやると危険ですし、復食すれば元通りになり、根本的な解決にはなりません。
 また、腹八分で十分な運動をすれば、かなり血流が良くなるでしょうが、このような生活習慣は一部の方しか取りえません。
 楽して血流を良くする方法はないでしょうか。
 いろいろあります。通称、血液をサラサラにしてくれる食品です。
 これを摂るしかないでしょうね。
 その横綱は、「梅肉エキス」で、イクラのだし汁のような働きがあるようでして、赤血球の固まりをパラパラにしてくれます。青梅の果肉を煮詰めたもので、これに勝るものは他にないでしょう。有効成分はクエン酸ですが、何らかの形で他の有機物などと緩く結合しているようで、「梅干」よりも効果が高いことが実証されています。
 なお、化学合成して作られたクエン酸よりも「梅干」の方がグンと効果が高いのも事実で、梅干のクエン酸も複合物の形で働いていると考えられます。
 大関格が、黒酢などの天然発酵させた酢です。これも有効成分はクエン酸ですが、化学合成して作られたクエン酸よりもグンと効き目が高いです。
 これら以外にも、様々な血液サラサラ食品が出回っていますが、注目したいのが、「銀杏葉エキス」です。
 その「銀杏葉エキス」の作用は、血液循環をスムーズにするという働きがあるほかに、血小板が凝集するのをある程度抑制することによって、赤血球を固まりにくくすることです。
 その血小板凝集抑制作用は、脳梗塞を患った方などに処方されることが多いアスピリンやワルファリンと同じ作用ですが、効き方が穏やかで、怪我で出血しても、アスピリンなどと違って血が止まらなくなることはなく、普通に止血します。
 この「銀杏葉エキス」は、西欧では医薬品として認可されていて、安全性が抜きん出ていますから、盛んに処方されています。

 1日3食で、あまり体を動かさない現代人にあっては、どうしても血液中の栄養物質が過剰になりがちで、赤血球が固まりやすくなっていますから、血液をサラサラにする食品や「銀杏葉エキス」を毎日摂り、血流を向上させる必要がありましょう。
 血流を良くすればするほどに、酸素が全身の細胞にそれだけ行き渡るようになり、全身の臓器、器官がどんどん元気良く働いてくれるようになって、“ いきいき、はつらつ健康ライフ ” が楽しめるようになるのですからね。
 なお、全身への酸素供給がいかに重要なのかについては、野口英世の言葉「酸素だ!」で記事にしましたから、ご覧になってください。

毛細血管は「蛇が卵を飲んだごとし」

 人体の血管総延長は、約9万キロメートルもあり、そのほとんど全てが毛細血管です。通常、働いている毛細血管は、その1割程度でしかなく、残りの9割は休止しています。働いている毛細血管が何らかの原因で詰まったり、激しい運動を始めると、周辺組織の細胞が酸素欠乏になりますので、休止していた毛細血管がバイパスとして働き出し、酸素供給を絶やさないようにしています。
 その毛細血管の内径は、赤血球より小さく、赤血球が通るときは「蛇が卵を飲んだごとし」となります。実際は、赤血球は変形能がありますから、ひしゃけて毛細血管の内壁を擦りながら通っていくのですが、擦られるときに、どれだけかは毛細血管が膨らむことになります。これが、毛細血管の弾力ということになります。
 イメージとしては、次のようになります。
    蛇が卵
 これを手の指を使って説明すると分かりやすいです。
    手指で例示
 さて、酸素を運ぶ赤血球は、どのようにして酸素を吐き出し、毛細血管周辺の組織細胞に酸素を供給するのでしょうか。
 教科書には、“ 酸素は赤血球から血漿へ染み出し、毛細血管の間隙から酸素をたっぷり含んだ血漿が漏れ出し、それが体液となり、全身の細胞へ酸素が染み込む。” と書かれています。
 小生には、この解説は少々腑に落ちないところがあります。
 と言いますのは、もしそうだとすると、なぜに赤血球が「蛇が卵を飲んだごとし」という窮屈な通り方をせねばならないのか、毛細血管をもう少し太くして、赤血球がつかえないようになっていて良いのではないか、という疑問が湧いてくるからです。
 生物というものは、その進化の過程で実に合理的に作られて来ていますから、毛細血管においては、「蛇が卵を飲んだごとし」の形状になることが、酸素の吐き出しに最適な方法になっていると考えて良いと思うのです。
 よって、小生は、酸素の吐き出しは、次のように行われると考えます。
 赤血球が毛細血管の壁面細胞を擦るときに、その物理的な揺さぶりによって赤血球が酸素を吐き出し、その酸素が壁面細胞に入り込み、酸素が飽和状態になった壁面細胞から少しずつ酸素が漏れ出して、それが体液あるいは血漿に溶け込む。
 こう考えると、つじつまが合ってきます。そして、毛細血管が高血糖や活性酸素で傷付くと、そこで赤血球がつかえてしまい、それが修復されるまでは血液が流れなくなって、休んでいた毛細血管のどれかがバイパスとして働き出す。そのために、毛細血管は、平常時における必要数の1桁上の本数が張り巡らされている。
 このように考えるべきではないでしょうか。

 さて、若い方は、動脈や細動脈と同様に、当然にして毛細血管にも十分な弾力があって、「蛇が卵を飲んだごとし」の通り方であっても、どれだけの抵抗もなく、スルスルッと赤血球が通過していくことでしょう。
 これが、年齢とともに毛細血管も弾力を失ってきて、赤血球は、窮屈な通り方しか出来なくなることでしょう。また、加齢により、活性酸素が過剰に発生するようになって、毛細血管が傷付くことが多くなりますし、さらに、過栄養で高血糖となると、ますますその傷が多くなります。
 こうなると、血流抵抗が生じますし、瞬時にバイパスが代替できるものでもないでしょうから、体全体の血流は悪化する傾向を示してきます。

    毛細血管の傷

 そして、体全体の組織細胞への酸素供給が不十分となり、新陳代謝(細胞の生まれ変わり)のスピードが落ちて、体全体が老化していきます。
 これは避けて通れない一面がありますが、実年齢以上に血流が悪くなると、酸素供給不足により、様々な障害が出てきて、病気を抱え込むことにもなります。
 酸素不足は病気の根源ですから、何とかして、体全体の組織細胞への十分な酸素供給ができるように、血流を改善せねばなりませんね。

 毛細血管の血流を良くするためには、先ずは毛細血管の弾力を取り戻すことです。使わないものは退化する一方ですから、休んでいる毛細血管を働かせるようにする、つまり、十分な運動をすることが、基本的に要求されます。
 次に、毛細血管を傷つけないようにすることです。
 血液の過栄養を防ぎ、特に高血糖に注意すること、つまり、小食です。そして、過剰に活性酸素を発生させないようにストレスを溜めないことです。
 しかし、これらは、現代社会においては、どれも困難極まります。
 高血糖は、薬で対応可能な面がありますが、それ以外の過栄養物質は、薬では基本的に無理です。(コレステロールや中性脂肪を落とす薬がありますが、危険性があることは「動脈硬化、血栓、脂質異常症」の項で述べたとおりですし、血糖値を抑える薬も慎重に使わねばなりません。)
 よって、毎日の食べ物や健康食品などで、対応するしか方法はないでしょう。
 先ずは、血液の過栄養を防ぐために、低カロリー、ノンカロリー食品を積極的に摂ることです。
 過剰な活性酸素を消すには、様々な抗酸化作用を有する健康食品がありますから、それらを利用すれば良いですし、食べ物にもそうした効果があるものが多いです。
 毛細血管の弾力を取り戻すには、一つには毛細血管の新陳代謝を促進することですが、新陳代謝にはミネラル(特に亜鉛)が必要ですので、ミネラル不足の今日、総合ミネラル剤の補給が必要となります。
 しかしながら、これらを複合的に取り入れても、毛細血管の血流をグーンと良くすることは、なかなか難しいのですが、自信を持ってお勧めできるものが一つだけあります。それは、銀杏葉エキスで、複合的に毛細血管の血流を良くする作用を持っているようですから、頼もしい助っ人になります。

 「銀杏葉エキス」は、欧州では医薬品として認可されており、その作用機序もいろいろ研究されていますが、まだ全てが解明されてはおらず、推測の域を出ないものも多いのですが、本項に関係する部分について、その概略を説明しましょう。
 まず、赤血球が毛細血管を通るときに「蛇が卵を飲んだごとし」の通り方をするのですが、そのときの抵抗性、つまり、摩擦を少なくする働きを持っているようです。また、毛細血管に弾力を付ける働きもあるようです。そして、幾種類もの抗酸化作用物質を含有していて、毛細血管が傷付くのを防いでくれます。
 こうした複合的な作用により、毛細血管をスルスルッと赤血球が通過していくことができるようになり、血流が大きく改善されるのです。
 なお、全身の血流が良くなれば、様々な臓器、器官の働きが当然に良くなりますから、エネルギー代謝も進み、それによって、血液の過栄養もどれだけか減少に向かうことが期待されます。これは間接的な効果ということになりますが、欧州では、医薬品銀杏葉エキスの効能として「糖尿病」や「脂質異常症」も謳われているほどです。
 そして、もう一つ、「高血圧」の効能も当然にしてあります。
 これは、動脈・細動脈の項で述べましたが、「銀杏葉エキス」は、血液をサラサラにする効果があり、即効的ではあるものの、これによる血圧の低下は、あまり期待できなさそうです。これに対して、「銀杏葉エキス」の毛細血管抵抗性の減少作用は、遅効性で、通常、少なくとも2、3ヶ月はかかるのですが、毛細血管をスルスルッと赤血球が通過していくようになることによって、高血圧の方の多くは、心臓が無理して血流を作り出す必要がなくなり、着実に血圧が下がってきます。

 繰り返しになりますが、血流を良くしなければならないのは、全身の組織細胞への十分な酸素供給をしてあげねばならないからでして、そのためには、毛細血管をスルスルッと赤血球が通過していくようにしてあげることが最重要となります。
 小食、運動、ミネラル補給をしつつ、「銀杏葉エキス」をお飲みになれば、着実に毛細血管の血流は改善してきます。そして、実年齢より2回り程度若い、弾力を持った毛細血管を維持することが出来ましょう。小生がそうですし、10年来「銀杏葉エキス」と「総合ミネラル剤」をお飲みいただいています当店のお客様の多くがそうですから、自信を持って、皆さんにお勧めしているところです。 

脳はデリケートなスーパーコンピュータと同じ

 脳は、五感から取り入れられた情報を瞬時に処理し、筋肉に指令して体を動かさせたり、また、膨大な情報を記憶し、その中から必要な情報を引き出して思考回路に入れ、行動を決定したりと、さながらスーパーコンピュータの働きをしています。
 その脳は、他の臓器・器官に比べて、10倍の酸素を必要としますし、一定温度に保たねばなりませんし、必要とする栄養物質も限定されます。これは、大電力を必要とし、温度を一定に保ち、クリーンルームにせねばならないスーパーコンピュータ室と同じです。
 こうしたことから、これは皆さんご存知のとおり、脳への血流は非常に大きなものであって、手足を怪我した場合は血がにじむ程度で済むのですが、頭に少しでも怪我したときには血が滴り落ちるほどになります。また、夏の熱中症や冬山遭難で、脳の温度が高くなりすぎたり低くなりすぎると、臓器は大丈夫でも、意識を失います。
 そして、これはあまり知られていないのですが、脳の動脈には「関門」つまり関所があって、栄養物質が全て流れ込むのではなく、脳が求める栄養物質しか取り込まない性質があります。これは、スーパーコンピュータと同じで、クリーンルームが求められるからです。何と、抗酸化物質のビタミンEさえ通してもらえないほどです。

 参考までに、脳が基本的に欲する栄養物質はブドウ糖だけでして、これをエネルギー源として脳細胞が働きます。なお、ブドウ糖の代替エネルギー源が、体内脂肪を分解することによってできる「ケトン体」で、これは母乳に多く含まれており、赤ちゃんの記憶力向上にはブドウ糖よりも優れた働きをするようです。そして、断食修行すると頭が冴え渡り、いいアイデアが浮かんできたりするのは、ブドウ糖が断たれて、ケトン体を代替エネルギー源とするようになるからと考えられています。
 こんなところにも、小食、特に朝食抜きにして、ケトン体を作り出す必要がありそうです。(朝食がいかに有害かは、小生の別立てブログ「薬屋のおやじのボヤキ」で記事にしていますので、右サイドバーのリンクをクリックして、「朝食有害」でブログ内検索し、ご覧なさってください。)
 加えて、朝食をしっかり食べると、血液が消化系統へ回ってしまい、脳への血流が不足して、やる気が失せてしまうことにもなります。
 なぜならば、体は、何もかも全部一緒に行うことができないからです。血流は大きく分けて3系統になります。消化系統、活動系統、免疫系統の3つです。動物が病気すると、消化系統、活動系統への血流を絞り込み、つまり、飲食せず、じっとして、免疫系統への血流を大きくし、自然治癒力を高めているのです。また、肉食動物が狩りをするときは、消化系統が完全に休止した状態になってから、活動系統への血流を最大にして行います。ヒトも動物です。少しはこれを見習いたいものですね。

 さて、他の臓器・器官に比べて10倍の酸素を必要とする脳ですから、脳への十分な血流を作り出してあげねばなりません。
 そのためには、まず体全体の動脈・細動脈そして毛細血管の血流を良くせねばなりません。これについては、それぞれ別の項で述べました。
 これに加えて、脳への血流を格別に良くする方法を何か取りたいものです。
 先に述べました断食や朝食抜きもその一方法ですが、これによらなくても良い方法があります。それは「銀杏葉エキス」です。
 「銀杏葉エキス」には、全身の血流を改善する効果があるのですが、特に脳への血流を良くするという特異的な働きがあります。先ほど申しましたように「銀杏葉エキス」の全成分が脳関門を突破することは出来ないでしょうが、相当量の成分が脳の血管に入り込み、血液の通りを良くしてくれるのでしょう。
 ところで、一口に脳の血流といっても、ヒトの脳は、大きい上に幾つもに分かれていますから、どこもかも均等に血流が良かったり、悪かったりするものではありません。特に、加齢とともに、小さな血栓が幾つもできかかってきますから、これが高ずると血管が詰まりやすくなり、そこから先の血流がガクンと悪くなって酸素供給が滞り、その場所によって、言語障害が出たり、物がつかみにくくなったりします。ここまで進行すると大変ですが、その血栓を出来にくくしたり、さらには、それを小さくしてくれる働きが「銀杏葉エキス」にあることが確かめられています。
 こうしたことから、高齢者には「銀杏葉エキス」が必須のものとなりましょう。

 次に、脳の血流を悪くする要因として、過剰な活性酸素によって脳の血管に傷ができ、これによってその部分の血流が悪くなることです。活性酸素は加齢とともに増えますから、脳の血流を悪くする大きな要因となります。この活性酸素を消してくれるのが「銀杏葉エキス」です。また、近年注目されるようになった抗酸化物質「アスタキサンチン」は、脳関門を突破し、過剰な活性酸素を速やかに消してくれますので、血管の傷の修復がはかどり、脳の血流がスムーズになることでしょう。

 そして、中高年ともなると、どうしても記憶力が落ちてきます。これがひどくなると認知症(痴呆症、ボケ)につながりかねません。脳の中で酸素要求の度合いが格別に大きいのが、短期の記憶を司る「海馬」という器官で、加齢に伴う血流悪化、つまり、酸素不足に敏感に反応しますから、これは止むを得ない一面があります。
 「銀杏葉エキス」は、この「海馬」への血流も格段に良くしてくれますから、記憶力の維持、向上に一役買ってくれますが、他に、すぐれものがあります。
 それは、「クチナシ抽出物」で、「海馬」への血流を特異的に良くしてくれることが分かっていますから、記憶力の向上に大変効果的です。

 こうしたことから、全薬工業の「養生食品:銀杏葉α(アルファ)」には、「銀杏葉エキス」、「アスタキサンチン」、「クチナシ抽出物」、これら全てが配合されていますので、中高年の方にとって、とっても頼もしい助っ人になってくれます。皆さんにぜひお勧めしたい絶品です。
 なお、「海馬」は、「亜鉛」濃度が高いことが知られており、亜鉛が充足しないことには、その機能は十分には発揮できないと思われます。よって、亜鉛を中心とした総合ミネラル剤の補給も求められます。

深呼吸は “ 鼻呼吸体操 ” で

 口呼吸が万病を招いている、と主張されている西原克成氏がその著「究極の免疫力」(講談社インターナショナル)の中で、血流をグーンと良くしてくれる「深呼吸」のやり方を書かれてみえますので、それを紹介しましょう。

 腰を伸ばして姿勢を正す
 両手をあげて、バンザイをする
 歯は食いしばらず、上下の歯を1ミリ開け、唇を閉じる
 尿道と肛門をぴたりと締める
 横隔膜を上に吊り上げ、同時に肺を拡大する
 排気は、横隔膜をゆるめ、重力に従って、手も下ろす
 (これは、寝ながら行なってもよい。手は上げたままで。)

 こうすると、腹腔ポンプが働いて、酸素不足になりがちの門脈(腸から肝臓へ吸収物を運ぶ血管)に酸素を十分に含んだ血液が行き渡ります。
 この深呼吸のやり方が「鼻呼吸体操」というもので、この体操をすると、身体の隅々まで血液が巡り、循環系を正すことができます。

 どうでしょうか。少々変わった「深呼吸」の仕方ですが、小生もときどき行なっています。
 運動が苦手な方も、この体操ならできましょう。
 この「鼻呼吸体操」は、吸気のときに、内臓を大きく圧縮して、よどんだ血液を心臓へ押し戻し、排気のときに、新鮮な血液を内臓に送り込んでくれますから、酸欠気味な内臓がリフレッシュします。おすすめ。
 

銀杏葉α(アルファ)で血液を流し切る

 銀杏葉α(アルファ)は、銀杏葉エキスそして生薬2成分(ヒハツ、クチナシ)とアスタキサンチンの相乗効果によって、体の隅々まで血液を流し切る力を持っています。
 そうしたことから、はっきりとした血流障害は当然のこと、検査しても分からない程度に血流が少々悪くなっている方であっても、飲み続ければ、その効果を実感できるようになる、すぐれものです。
 しかしながら、何事にも例外があって、そうした効果を実感できる方は8割程度に留まるようです。特に、脳血流となると、銀杏葉αでもってしても、完璧さはとても期待できないように思われます。
 これはどうしてかと言いますと、脳細胞は一般の細胞に比べて酸素要求量が非常に高く、8倍の血流量が必要になりますし、心臓から真上に血液をポンプアップせねばならない姿勢をヒトは取っていますから、血管も血液もともに正常であっても、かなり無理がかかっているからです。
 ちなみに、体の大きさがヒトと同じ大型犬の血圧は上が90で正常ですが、ヒトは110で正常です。心臓と頭の位置関係で、これだけの差が生じているのです。ヒトが直立二足歩行をするようになって随分と年数が経っており、十分に心臓が丈夫になっていて軽々と血圧を上げているようにも思われますが、現生人類がそうした生活になったのはそう古いことではないように思われます。それはさて置き、通常の血圧の上が120、130、はたまたそれより高いとなると、血流障害なり、血流が少々悪くなっているから、心臓が無理して血圧を上げているのでして、何とか十分に近い血流を維持しているものの、それでもって十分な血流になっているかどうかは疑問です。
 ですから、何らかの方法で血流量をアップさせねばなりません。一番のお勧めで効果も高いのは、血流を上げる体操ですが、これを毎日何度も行うのはなかなかできるものではなく、銀杏葉αに何か足すしかないでしょうね。その1番手に上げられるのが、救心製薬の「能活精」でして、銀杏葉αを飲み続けてもイマイチ頭がスッキリしない方は併飲をお勧めします。2番手はお値打ちな総合ミネラル剤です。小生は2番手を、おふくろは1番手を併飲し、「脳の血液を流し切る」ようにしています。

血流促進は足指から

 新・五本指靴下(商品名:コンフォート サポート ソックス)の代理店を最近始めたのですが、この靴下は1足2千円以上しますが、大変好評です。
 単なる五本指の靴下とはまるで違い、名前のとおり「足指サポーター」と言った方がいいでしょう。なお、コンフォートとは「快適な」と言った意味です。
 本来の目的は外反母趾など足指の曲がりを補整するものですが、これを履くと足指の付け根の裏側にある「リンパ腺のツボ」を押さえ込むことになりますから、リンパの流れが確実に良くなり、もって血流までもが良くなるのです。
 これを履いている小生も実感していますし、糖尿病で冷え症の方は“体がほかほかし過ぎて暑いくらい”と言っておられます。
 「血流改善は足指から」と言えましょう。
 詳しくは次の記事をご覧ください。⇒ 足指発、全身行き脱線列車
 発売元のHPは次のとおりです。⇒ サンワヘルスデザイン  
 

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薬屋のおやじ

Author:薬屋のおやじ
岐阜県羽島郡岐南町三宅5丁目39で、薬屋:三宅薬品をやっています。全薬工業の養生食品、養生漢方などを取り扱っています。生涯現役をモットーに、お客様皆様が百歳すぎまで健康でお暮らしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。無料健康相談を承っております。電話058-246-7970(電話は火曜~土曜日、9時半~18時にお願いできると有り難いです。)

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